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井上治(いのうえ おさむ) 拓殖大学政経学部教授
著書:『日本人指導官の意識と行動 森本武志−ジャワ防衛義勇軍ペタ関連資料』(鳳書房)、『インドネシア領パプアの苦闘――分離独立運動の背景』(めこん)ほか
@『アジアの教科書に書かれた日本の戦争・東南アジア編』越田稜著(梨の木舎)
東南アジアは親日的と単純に思い込んでいる人にはぜひ目を通 してほしい一冊
A『ガラスの家(プラムディヤ選集第7巻)』プラムディヤ・アナンタ・トゥール著/押川典昭訳(めこん)
インドネシア民族主義の覚醒を見事に描いた名作『人間の大地』 のスピンオフ小説。オランダ植民地政庁の下で民族主義運動監 視の任務を負わされたインドネシア人エリート警察官僚の苦悩 と葛藤を描く。
B『アジアからみた「大東亜共栄圏」増補版』内海愛子・田辺寿夫編著(梨の木舎)
C『インドネシア 九・三〇事件と民衆の記憶』藤目ゆき監修/ジョン・ローサほか編(明石書店)
D『外国人・民族的マイノリティ人権白書2010』外国人人権法連絡会編(明石書店)
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元徳喜(うぉん どっき) 社会問題評論者
著書:『つかこうへい――「笑い」と「毒」の彼方へ』(彩流社)、『日本のなかの朝鮮問題――文化のファシズムと在日朝鮮人』(元
省鎮 名、現代書館)
@『高麗・千年の都――開城』文 光善 写真/洪 南基 文(梨の木舎)
巨大な城門、高等学問所、仏教寺院など、有名工業団地の近く に高麗時代の美しい遺跡が多数存在するのに驚く。
A『てっちゃん――ハンセン病に感謝した詩人』権徹 著(彩流社)
『歌舞伎町』などで注目された写真家が交流のあった詩人の生に照準を当て、ドキュメンタリー作家の心意気を傾注。
B『中国の弱者層と社会保障――「改革開放」の光と影』埋橋孝文・于洋・徐宋編著(明石書店)
C『朝鮮民主主義人民共和国映画史――建国から現在までの全記録』門間貴志著(現代書館)
D『安ければ、それでいいのか!?』山下惣一編著(コモンズ)
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大西 広(おおにし ひろし) 慶應義塾大学教授
著書:『環太平洋諸国の興亡と相互依存――京大環太平洋モデルの構造とシミュレーション』(京都大学学術出版会)、『中国の少数民族問題と経済格差』(京都大学学術出版会)
@『もうひとつのチベット現代史――プンツォク=ワンギェルの夢と革命の生涯』阿部治平著(明石書店)
毛沢東と協力して「チベット解放」を推進したチベット人共産主義者の伝記。文革期の幽閉を経て今も存命。
A『東トルキスタン共和国研究――中国のイスラムと民族問題』王 柯著(東京大学出版会)
毛沢東は当初、民族自治区の党書記は少数民族であるべきと論 じていた。この重要な事実が本書で知れる。
B『ラオス農山村地域研究』横山智・落合雪野編(めこん)
C『ラオス史』マーチン・スチュアート-フォックス著/菊池陽子訳(めこん)
D『素顔の中国』吉村澄代著(かもがわ出版)
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神田健策(かんだ けんさく)弘前大学農学生命科学部教授
著書:『中国農業の市場化と農民専業合作社の展開』編著(筑波書房)ほか
@『わが国における農産物輸出戦略の現段階と展望』石塚哉史・神代英昭編著(筑波書房)
日本の農産物輸出をアジア市場との関連で分析し、農産物輸出の可能性をさぐる。克服すべき課題も多い。
A『韓国のFTA戦略と日本農業への示唆』柳京熙・吉田成雄編著(筑波書房)
新自由主義貿易のなかで韓国の農業基盤は大幅に弱体化した。その急激な変貌はわが国の明日の姿か。
B『TPP反対の大義』農文協編(農山漁村文化協会)
C『靖国神社と歴史教育――靖国・遊就館フィールドノート』東アジア教育文化学会企画、又吉盛清ほか著(明石書店)
D『北の反戦地主 川瀬氾二の生涯――矢臼別演習場のど真ん中で生ききった!』布施祐仁著(高文研)
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小島康誉(こじま やすたか)浄土宗僧侶、佛教大学ニヤ遺跡学術研究機構代表
著書:『ありがとう 人生燃えつき店じまい――「ダイヤモンド的人生」論 笑って働き食べ飲み出し寝た』(東方出版)、『念仏の道ヨチヨチと』(東方出版)
@『人間ガンディー 世界を変えた自己変革』エクナット・イーシュワラン著/スタイナー紀美子訳(東方出版)
大英帝国に支配されてきたインドを独立へと導いたガンディー。一人の行動が世界を動かす実例が示されている。
A『日本は過去とどう向き合ってきたか』山田朗著(高文研)
敗戦と島国ゆえの外交下手の我が国が発展し世界に貢献してゆくためには、過去の対応に学ぶ必要があろう。
B『中国、引き裂かれる母娘――一人っ子政策中国の国際養子縁組の真実』シンラン著/佐藤美奈子訳(明石書店)
C『ナチス・ドイツと中国国民政府 1933-1937』田嶋信雄著(東京大学出版)
D『台湾海峡紛争と尖閣諸島問題』毛里一著(彩流社)
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高嶋伸欣(たかしま のぶよし) 琉球大学名誉教授
著書:『旅しよう東南アジアへ――戦争の傷跡から学ぶ』(岩波ブックレット)、『旅行ガイドにないアジアを歩く――マレーシア』(梨の木舎)
@『君たちに伝えたい@朝霞、そこは基地の街だった。』『君たちに伝えたいA朝霞、キャンプ・ドレイク物語。』中條克俊著(梨の木舎)
戦後も早70年、米軍基地があったことで世界情勢に翻弄されながら生きてきた朝霞の街に君たちはいる、と生徒に語る教師の教材掘り起こしの報告書。教室にいるかのような錯覚に陥る。
A『日本は過去とどう向き合ってきたか』山田朗著(高文研)
最近いよいよ露骨になった歴史修正主義を真正面から批判し、「河野・村山・宮沢」歴史三談話の正当性を実証して国際的な意味も論証する。
B『13歳からの拉致問題――弟と家族の物語』蓮池透著(かもがわ出版)
C『〈日韓歴史共通教材〉日韓交流の歴史』歴史教育研究会編(明石書店)
D『犠牲の死を問う――日本・韓国・インドネシア』高橋哲哉・李泳采ほか著(梨の木舎)
武田ちよこ(たけだ ちよこ)日本トランスオーシャン航空機内誌『Coralway』編集長。『沖縄家庭料理入門』(農山漁村文化協会)、『沖縄の世界遺産』(JTBパブリッシング)などの編集も手がける。
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武田ちよこ(たけだ ちよこ)日本トランスオーシャン航空機内誌『Coralway』編集長。『沖縄家庭料理入門』(農山漁村文化協会)、『沖縄の世界遺産』(JTBパブリッシング)などの編集も手がける。
@『ひたすら歩いた沖縄みちばた紀行』カベルナリア吉田著(彩流社)
沖縄の裏道、細道まで文字通り「ひたすら歩く」著者。上っ面ではない沖縄の本当の面白さ、魅力に気づく。
A『聞き書 沖縄の食事』日本の食生活全集沖縄編集委員会編、尚弘子ほか著(農山漁村文化協会)
ものすごいスピードで変化している沖縄の食卓。昔ながらの食事の貴重な記録は、沖縄の人にこそ読んでほしい。
B『海の狩人 沖縄漁民――糸満ウミンチュの歴史と生活誌』加藤久子著(現代書館)
C『観光コースでない沖縄 第四版――戦跡・基地・産業・自然・先島』新崎盛暉・謝花直美・松元剛ほか著(高文研)
D『奄美・テゲテゲで行こう!』西村仁美 著(現代書館)
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ちだい 1日10万アクセスの人気ブログ『チダイズム〜毎日誰かを笑わせるブログ〜』管理人
著書:『食べる?――食品セシウム測定データ745』(新評論)
@『「昔はよかった」と言うけれど――戦前のマナー・モラルから考える』大倉幸宏著(新評論)
私たちがしばしば悩まされる現代人のマナーやモラルが、昔から変わらぬ人々の“本質”であることを痛感させられる、興味深い一冊。
A『レイシズムと外国人嫌悪』駒井洋監修/小林真生編著(明石書店)
日本でもヘイトスピーチなど、レイシズムが問題となっている。なぜ外国人を嫌うのか。病み始めている今の日本に必要な本。
B『99%のための経済学【教養編】――「新自由主義サイクル」、TPP、所得再分配、「共生経済社会」』佐野誠著(新評論)
C『13歳からの拉致問題――弟と家族の物語』蓮池透著(かもがわ出版)
D『走った! 撮った! 世界のマラソン』辰巳郁雄著(東方出版)
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中垣顕實(なかがき けんじつ)、浄土真宗僧侶、ニューヨーク仏教連盟会長
著書:『卍とハーケンクロイツ――卍に隠された十字架と聖徳の光』(現代書館)、『マンハッタン坊主つれづれ日記』(現代書館)ほか。
@『人間ガンディー――世界を変えた自己変革』エクナット・イーシュワラン著/スタイナー紀美子訳(東方出版)
ガンディーの「非暴力、不服従」は精神的な内面から理解されてこそ、人々を、世界を平和に導く鍵となる。
A『アララト山――方舟伝説と僕』フランク・ヴェスターマン著/下村由一訳(現代書館)
ノアの方舟が辿り着いたとされるアララト山(トルコ東端)をオランダ人の著者が目指し、面白い体験が展開。
B『タイ上座仏教と社会的包摂――ソーシャル・キャピタルとしての宗教』櫻井義秀編著(明石書店)
C『加藤周一最終講義』加藤周一著(かもがわ出版)
D『Peoples in the Winds of Change 1993-2012』宇田有三著(高文研)
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永田浩三(ながた こうぞう)ジャーナリスト・武蔵大学社会学部教授
著書:『テレビはなぜおかしくなったのか――〈原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって』(共著、高文研)、『NHK、鉄の沈黙はだれのために――番組改変事件10年目の告白』(柏書房)ほか
@『東学農民戦争と日本』中塚明・井上勝生・朴孟洙編著(高文研)
東学は邪教にあらず。日本軍最初のジェノサイドであった。日韓合同の歴史発掘によって、「東学農民戦争」の実像が、丁寧かつ平易な文章で明らかになる好著。
A『君たちに伝えたいA朝霞、キャンプ・ドレイク物語。』中條克俊著(梨の木舎)
基地の町・朝霞は、極東の諜報活動の殿堂だった。ジャズやゴルフにかくれた日米の軍事基地の知られざる姿が、渾身の調査で浮かび上がる。さすが朝霞の生き字引の中学の先生!
B『てっちゃん――ハンセン病に感謝した詩人』権徹 著(彩流社)
C『村山・河野談話見直しの錯誤――歴史認識と「慰安婦」問題をめぐって』林博史・俵義文・渡辺美奈著(かもがわ出版)
D『人間ガンディー――世界を変えた自己変革』エクナット・イーシュラワン著/スタイナー紀美子訳(東方出版)
西牟田靖(にしむた やすし)フリーライター
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西牟田靖(にしむた やすし)フリーライター
著書:『僕の見た「大日本帝国」』(情報センター出版局/角川ソフィア文庫)、『〈日本國〉から来た日本人』(春秋社)
@『韓式B級グルメ大全〈ガイド〉』佐藤行衛著(コモンズ)
ソウル在住ミュージシャンによる体験的グルメガイド。長年韓 国を食べ歩いた著者がお勧めする料理の数々。
A『「昔はよかった」と言うけれど――戦前のマナー・モラルから考える』大倉幸宏著(新評論)
保守派の政治家や論客が主張する「昔はよかった」論は本当なのか。統計などの客観的データをもとに検証。
B『「満蒙問題」の歴史的構図』中見立夫著(東京大学出版会)
C『13歳からの拉致問題――弟と家族の物語』蓮池透著(かもがわ出版)
D『ミャンマーを知るための60章』田村克己・松田正彦編著(明石書店)
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八尾師 誠(はちおし まこと)東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授
著書:イラン近代の原像――英雄サッタール・ハーンの革命<中東イスラム世界9>』(東京大学出版会)、『イスラム社会のヤクザ――歴史を生きる任侠と無頼』(共著、第三書館)
@『日本・アフガニスタン関係全史』前田耕作監修/関根正男編著(明石書店)
地を這うような地道な努力と、驚くべき執念に支えられて成った本書は、今後の研究にとっても不可欠の好著。
A『アフガニスタンのハザーラ人――迫害を超え歴史の未来をひらく民』サイエド・アスガル・ムーサヴィー著/前田耕作・山内和也監訳(明石書店)
ハザーラ人著者による初めての本格的な学術書であり、アフガニスタン近現代史研究の金字塔ともいうべき業績
B『北の彩時記――アイヌの世界へ』計良光範著(コモンズ)
C『イスラーム金融――贈与と交換、その共存のシステムを解く』櫻井秀子著(新評論)
D『イスラム――思想と歴史』中村廣治郎著(東京大学出版会)
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韓興鉄(はん ふんちょる) 翻訳業
著書:『なるほど!これが韓国か』(朝日選書、共著)、訳書:『北朝鮮の日常風景』石任生撮影、安海龍文(コモンズ)
@『パプア――森と海と人びと』村井吉敬著(めこん)
20回にわたるパプアでの「学び」を鮮やかな写真とともに記録。自然と人びとへの温かさに満ちた、著者の遺作。
A『増補改訂版 日本軍に棄てられた少女たち―インドネシアの慰安婦悲話』プラムディヤ・アナンタ・トゥール著、山田道隆訳(コモンズ)
のちのノーベル文学賞候補者が、「慰安婦」にさせられた女性たちの証言をまとめた作品。増補版では研究者による最近の調査内容などを追加収録。
B『移動する朝鮮族――エスニックマイノリティの自己統治』権香淑著(彩流社)
C『犠牲の死を問う――日本・韓国・インドネシア』高橋哲哉・村井吉敬・李泳采他著(梨の木舎)
D『竹島とナショナリズム』姜誠著(コモンズ)
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